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ホームストーリー百物語_壱第64話
第64話
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百物語|七夕顛末記 #16:売れない。

企画の熱量と、お客さんの熱量は違う

第64話 / 100話まであと36話

2026/7/2約2分で読めます
百物語|七夕顛末記 #16:売れない。

Squareの管理画面を開く。

画面には、その日の販売数が並んでいた。

変わらない。

昨日と、ほとんど同じ数字だった。

「……まぁ、こんなもんか。」

そう言いながら画面を閉じる。

でも、数分後にはまた開いている。

人間なんてそんなものだ。

ここまで来れば、企画はかなり形になっていた。

出演者も決まった。

会場も決まった。

スポンサーも集まり始めている。

SNSも動いている。

やることは山ほどある。

それでも、一日に何度もSquareを開いてしまう。

チケットが売れているか。

それだけが気になっていた。

「どう?」

誰かに聞かれる。

「ぼちぼちですね。」

そう答える。

半分は本当で、半分は強がりだった。

思っていたより動きが鈍い。

企画を知ってもらうことと、

実際にお金を払って来てもらうことは、

まったく別だった。

それでも、不思議と焦りだけではなかった。

SNSのコメントを見る。

「行きたいです。」

「面白そう。」

「初めて見た。」

興味は持たれている。

問題は、その一歩先だった。

"知る"から"来る"までの距離が遠い。

「まだ伝わってないな。」

そう思った。

怪談ライブを売ろうとしていた。

でも、本当に伝えるべきだったのは、

怪談じゃなかった。

なぜ、この企画をやるのか。

なぜ、茂原なのか。

なぜ、この四人なのか。

そこだった。

だから、発信を変えた。

出演者を紹介するだけじゃない。

企画が生まれた理由。

失敗したこと。

揉めたこと。

全部含めて伝えることにした。

「イベント」じゃなく、

「物語」を売る。

それが、一番届く気がした。

後から思えば、

百物語|七夕顛末記を書き始めたのも、

この頃だったのかもしれない。

#茂原七夕祭り#百物語#七夕顛末記#チケット販売#Square#怪談ライブ#SNS#イベント運営#マーケティング#地域活性#地方創生#YEG#ドキュメンタリー#物語#挑戦

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