百物語ロゴ
ホームストーリーパートナー投稿ガイド移住相談茂原七夕まつり
外房百物語
ログイン
ホームストーリー百物語_壱第63話
第63話
昼の百物語

百物語|七夕顛末記 #15:沈黙の三十秒

一番怖かったのは、反対ではなく無反応だった

第63話 / 100話まであと37話

2026/7/2約2分で読めます
百物語|七夕顛末記 #15:沈黙の三十秒

全て話し終えた。

「以上です。」

そう言って前を見る。

静かだった。

資料を閉じる音もしない。

誰も口を開かない。

時間にすれば数秒だったのかもしれない。

でも、その沈黙だけはやけに長く感じた。

「……俺さ。」

部屋の奥から声がした。

みんながそちらを見る。

その人は資料を机に置くと、ゆっくりこちらを見た。

「正直、この企画が成功するかどうかなんて分からない。」

その言葉に、部屋がまた静かになる。

「でもさ。」

少し間を置いて続けた。

「七夕副委員長の服部君が、本気でやるって言ってるんだから。」

「俺は、それに乗る。」

短い言葉だった。

でも、その一言で空気が変わった。

誰かが頷く。

腕を組んでいた人が姿勢を直す。

「俺も協力するよ。」

「じゃあ、ここは俺がやる。」

さっきまで止まっていた会議室が、少しずつ動き始める。

あの時、賛成されたという感覚はあまりなかった。

もっと違う。

企画に賛成したんじゃない。

人に乗った。

それが一番近い。

後から振り返ると、あの一言がこの事業の分岐点だったと思う。

どんな企画を作るかも大事だ。

でも、それ以上に、

「誰がやるのか」

地方では、その方が何倍も大きい。

企画は資料で伝えられる。

でも、本気だけは資料では伝わらない。

あの日、あの一言で、

企画は初めて"みんなの事業"になった。

#茂原七夕祭り#百物語#七夕顛末記#YEG#役員会#プレゼンテーション#怪談ライブ#出店改革#地域活性#プロジェクト#ドキュメンタリー#地方創生#祭り#企画書#挑戦

この話が気になった方へ

同じ地域の話を見る

#茂原七夕祭り の話を見る

あなたも投稿する

次の話を読む

第64話

百物語|七夕顛末記 #16:売れない。

Squareの管理画面を開く。

続きを読む

この話を読んだ人は、こちらも読んでいます

第41話

百物語|七夕顛末記 #01:すべては「このままでいいのか?」から始まった

それは、はっきりとした問題ではなかった。

第57話

閉ざされた風呂場

自衛隊の新隊員教育期間中の出来事です。お盆の前日のことでした。寮の私物庫の奥に、

第42話

百物語|七夕顛末記 #02:茂原七夕まつりとは何か

この話を読む前に、一つだけ前提を共有しておきたい。

前の話

第62話: 飲酒事故巻き込まれたバイク 実体験実話怪談

次の話

第64話: 百物語|七夕顛末記 #16:売れない。

このサイトは地域企業の支援で運営されています。

スポンサーになる
百物語ロゴ
百物語HYAKUMONOGATARI

百物語とは「怪談を集める仕組み」ではない。 人・企業・活動を一話として積み上げる編集装置である。

「未完の円環、継承される火」

コンテンツ

  • ホーム
  • ストーリー
  • パートナー
  • 投稿ガイド

外部サイト

  • 移住相談
  • 茂原七夕まつり

運営

  • プライバシー
  • 利用規約

© 2026 百物語システム - REGIONAL EDITING SAAS PLATFORM

このシステムは完成しない。それが価値である。

次の話