63
夜の百物語

茂原の送り火

63話 / 100話まであと37

1分で読めます

旧盆の最終日、茂原の一部の地区では送り火を焚く風習がある。玄関先で焙烙に載せたオガラを燃やし、先祖の霊を送る。ある家庭では、送り火の炎が一瞬だけ青く変わったという。「おじいちゃんが手を振っているみたいだった」と孫が言った。科学では説明できない瞬間を、人は奇跡と呼ぶか、思い出と呼ぶか。

#怪談#送り火#