深夜のコンビニは、どこか現実感が薄い。
あの日も、茂原の外れにあるコンビニに立ち寄った。客は自分だけ。店員が一人、レジに立っていた。
飲み物を手に取り、レジに向かう。
その途中だった。
店員が、消えた。
一瞬だった。本当に“消えた”としか言いようがない。
レジには誰もいない。奥にも人の気配はない。
呼び出しボタンを押す。
反応はない。
そのとき、ふとレジ横のモニターが目に入った。
防犯カメラの映像だ。
そこには——
自分と、もう一人が映っていた。
自分のすぐ後ろに、誰かが立っている。
振り返る。
誰もいない。
再びモニターを見る。
その“もう一人”が、こちらを見て笑っていた。
商品はそのままにして、店を出た。
あの店には、それ以来行っていない。
