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夜の百物語

本納駅の最終列車

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本納駅で最終列車を待っていた男が体験した話。ホームに誰もいないはずなのに、背後から規則的な足音が近づいてくる。振り返っても誰もいない。足音は男のすぐ隣で止まり、ベンチが軋んだ。まるで誰かが座ったかのように。最終列車が来るまでの十五分間、男は隣の「誰か」と並んで座り続けた。電車に乗り込む際、ホームを振り返ると、ベンチに白い影が座っていた。

#怪談#本納駅#電車