外房の最終バスは、本当に人が乗らない。
あの日も、乗客は自分一人だった。
終点に近づき、降車ボタンを押す。
バスが停まる。
立ち上がった、そのとき。
後ろから声がした。
「まだ降りるな」
はっきりと。
振り返る。
誰もいない。
運転手を見る。
何も言っていない。
そのまま降りた。
バスはそのまま走り去った。
後日知ったが、その停留所の先で、昔事故があったらしい。
もし、あのまま乗っていたら——
何が起きていたのかは、分からない。

第6話 / 100話まであと94話
外房の最終バスは、本当に人が乗らない。
あの日も、乗客は自分一人だった。
終点に近づき、降車ボタンを押す。
バスが停まる。
立ち上がった、そのとき。
後ろから声がした。
「まだ降りるな」
はっきりと。
振り返る。
誰もいない。
運転手を見る。
何も言っていない。
そのまま降りた。
バスはそのまま走り去った。
後日知ったが、その停留所の先で、昔事故があったらしい。
もし、あのまま乗っていたら——
何が起きていたのかは、分からない。
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