長柄町との境にある踏切は、夜中に遮断機が下りることがある。ダイヤにない時間帯に。地元のタクシー運転手が深夜二時に通りかかると遮断機が下りた。待っていたが列車は来ない。五分ほどして遮断機が上がったとき、線路の向こう側に提灯の行列が見えた。それは数秒で消えたが、運転手はその夜の運行記録に「踏切待ち五分」と正直に書いた。
第8話
夜の百物語
長柄の踏切
第8話 / 100話まであと92話
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#怪談#踏切#提灯
第8話 / 100話まであと92話
長柄町との境にある踏切は、夜中に遮断機が下りることがある。ダイヤにない時間帯に。地元のタクシー運転手が深夜二時に通りかかると遮断機が下りた。待っていたが列車は来ない。五分ほどして遮断機が上がったとき、線路の向こう側に提灯の行列が見えた。それは数秒で消えたが、運転手はその夜の運行記録に「踏切待ち五分」と正直に書いた。