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ホームストーリー百物語_壱第21話
第21話
夜の百物語

鳴り続ける踏切

第21話 / 100話まであと79話

2026/4/16約1分で読めます

外房線沿いの踏切は、夜になると人通りがほとんどなくなる。

あの日、車で通りかかったとき、踏切の警報機が鳴っていた。

だが、電車は来ない。

遮断機は下りたまま、音だけが鳴り続けている。

しばらく待つが、状況は変わらない。

不審に思い、外に出た。

踏切の向こう側に、人影が立っている。

動かない。

ただこちらを見ている。

電車は来ないのに、その人影だけがそこにいる。

次の瞬間、警報が止まった。

遮断機が上がる。

人影は——消えていた。

あの踏切を通るとき、今でも無意識に減速してしまう。

また鳴り出したら、今度は渡っていいのか分からなくなる。

#外房線,踏切,深夜,警報,人影,異常

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