外房線のある無人駅に、古いベンチがある。
地元の人は、夕暮れ時にそのベンチに座らないという。
「誰かが座ってるから」
でも、見えるのは空のベンチだけ。
ある老人が教えてくれた。
「あれは、帰りを待ってる人なんだ。もう何十年も、ずっと」
誰を待っているのかは、誰も知らない。
ただ、その駅では今も、最終電車が通り過ぎた後に、
誰かがベンチに座る音が聞こえるという。
いつまでも待っている人
外房線のある無人駅に、古いベンチがある。
地元の人は、夕暮れ時にそのベンチに座らないという。
「誰かが座ってるから」
でも、見えるのは空のベンチだけ。
ある老人が教えてくれた。
「あれは、帰りを待ってる人なんだ。もう何十年も、ずっと」
誰を待っているのかは、誰も知らない。
ただ、その駅では今も、最終電車が通り過ぎた後に、
誰かがベンチに座る音が聞こえるという。