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昼の百物語

老舗旅館の灯

百年続く「おもてなし」

2024/5/201分で読めます

大原の温泉街に、百年以上続く旅館がある。

「おもてなし、という言葉は使いたくないんです」

五代目女将の高橋さん(52)は、そう言って微笑んだ。

「当たり前のことを、当たり前にするだけ。それを続けてきただけです」

部屋に花を活け、お茶を淹れ、お客様の話に耳を傾ける。

百年前から変わらない、この旅館の「当たり前」。

「この灯りを、次の百年に繋ぎたい」

古い旅館の玄関には、今日も温かい灯りが灯っている。

#旅館#温泉#大原
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